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2018/03/06 16:05

ちょっぴりレトロでかわいいクリスマスの絵本

『クリスマスってなあに?』
ジョーン・G・ロビンソン著
こみやゆう訳
岩波書店


[絵本]クリスマスってなあに?画像1

12月、「師走」になりました。 忙しい毎日が続く季節ですね。
何といってもお子さんが楽しみにされるのは
やはり「クリスマス」ではないでしょうか?



日本でも少しずつ広まってきていますが、
欧米では、「アドベント・クリスマス」という習慣があります。



12月に入ると、毎日ちょっとずつ、クリスマスの準備をします。
毎週、飾り付けやロウソクの数を増やしていきます。
クリスマスを迎える頃には、家の中から玄関まで
あちこちがクリスマス仕様に変わります。



また、シュトレンという日持ちのする焼菓子を
毎日、少しずつ切り分けて食べたり、
ポケットつきカレンダーに飴やチョコレートを入れて
これもまた、毎日1つずつ食べて、
近づく、クリスマスを楽しみます。



じつはクリスマスの起源は「冬至祭」。
12 月中旬は、一年で一番、昼間が短い季節です。
暗くて寒い季節を楽しく乗り切るために
クリスマスまで、「毎日をちょっとずつ楽しむ」文化が
生まれたんだそうです。



さて、そんな「アドベント・クリスマス」感覚で、
おやすみの前に、
少しずつ読み進める、クリスマスの絵本として
今回はこの絵本を選んでみました。
著者のジョーン・G・ロビンソンさんは
ジブリ映画『思い出のマーニー』の原作者としても有名です。


[絵本]クリスマスってなあに?画像1

レトロな雰囲気の絵本ですが、じつは初版は1946年。
色数が少ないのも、カラー印刷が難しかった時代の名残でしょうね。
このレトロさが、かえってあたたかみを感じさせる絵本です。



内容は、クリスマスの成り立ちから、
クリスマスまで、当日の楽しみ方までを順を追って、
やさしく紹介しており、知的好奇心をくすぐります。



[絵本]クリスマスってなあに?画像1

このように、名前を書く欄もあります。
プレゼントにもいいですね。
赤と黒、水色の3色だけでのイラストは
今では逆に新鮮かもしれませんね。



[絵本]クリスマスってなあに?画像1

クリスマスまでの準備、カードづくりや飾り付けづくり、
クリスマスのスウィーツ「クリスマス・プディング」のつくりかた、
そしてみんなで楽しむお料理や、遊びの時間まで...。


時代はずいぶん変わりましたが、
クリスマスの過ごし方は、今でもそれほど変わらない
「あたたかい時間」だということが
ページから伝わってくる本です。


クリスマス向けには、素敵な絵本がたくさんあります。
本屋さんの店頭も賑やかです。
ぜひ、ページをめくりながら、楽しい時間をお過ごしください。